2014年1月15日水曜日

【№12】質の高い介護現場をめざして

介護保険では特別養護老人ホームの介護・看護職員の人数は、ご利用者3人に対して、1人以上(常勤に換算して)配置しなければならないと定められている。飛鳥晴山苑の場合、定員172名だから、介護・看護職員は58名以上必要ということになるが、24年度は常勤換算にして96名配置していた。基準の1.7倍、人数にして38名も多かったことになる。
ご利用者1.8人に対して介護・看護を1名配置して運営してきたわけだが、介護職員の実感は、「いつもバタバタと、火の車」。ご利用者やご家族の想いも、「そんなに多いの?」。私自身、そう思う。ユニット型個室は独立性が高く、プライバシーが守られやすい。反面、職員同士の連携が取りにくく、業務が独立=分断されやすい。ご利用者にも職員の存在を希薄に感じさせてしまう。
この難題を解消し、安心・安全で、質の高い介護現場を作り出すために何が必要か。加えて、苑では昨年の年初より「おむつゼロ」等の自立支援を強化している。ここでも、人の手がかかる。
さて、どうする。模索の新年が始まる。