2013年7月31日水曜日

【№8】染井霊園での思いがけない発見

通勤の途中、私としては「思いがけない発見」をいたしました。ある朝、いつものように通勤の徒歩ルートにしている染井霊園の中を歩きながら、何の気なしに、墓碑銘に目をやると、カタカナで「ヤングマン」と掘り込まれている古いお墓が目に飛び込んできました。「ヤングマン」⇒Y・M・C・A、?いやいや、違います。よく目を凝らすと、そのわきに英語表記で「KATE T・M・YOUNGMAN」とあります。とすれば、昔よく耳にしたあのヤングマンさん?。学生の頃、私は青森や東村山、草津、瀬戸内などハンセン病(当時の呼称は"らい病”)の療養所を何か所かお訊ねしたことがあります。その折によく耳にしたのがケート・ヤングマンさんでした。遠く明治初期にキリスト教の伝道のために来日し、新栄女学校(=のちの女子学院)で教鞭をとりながら、ハンセン病に苦しむ人たちを保護し、療養所の開設(目黒区中町に1894年に開設された慰廃園。後に多磨全生園に吸収)に力を尽くし1910年(明治43年)日本の地で亡くなった女性です。墓碑にそのことをうかがい知る記述はありませんでしたが、お名前も、没年からもその方に間違いありません(後日、念のため資料で確認しました)。毎日、墓碑をぼんやりながめながらの道すがらにひっそりと葬されていたとは。私にとっては、学生のころを思い出させてくれるうれしい発見でした。

2013年7月16日火曜日

【№7】ご家族懇談会を開きました   

7月14日(土)、15日(日)の両日、特養フロアごとに分かれての、「ご家族懇談会」を開催させていただきました。ご入所者150人すべての御家族に集まっていただくというわけにはいきませんでしたが、4フロアで平均20人ほどのご家族の参加を得て、要介護度が年々重度化していること(現在平均4.3)、ISOの認証を取得したことなど、この1年、施設として力を入れてきたいくつかのことについて説明させていただき、今年度に新たに取り組もうとしている”おむつゼロ・要介護度の軽減化”等へのご理解をお願いしました。ご家族からは、「布パンツに変えて、トイレに行くようになって、本人はとても喜んでいます」「ドッグセラピーに参加した際の写真がとてもいい顔」「100歳のお誕生会に感謝」「全盲の父を訪ねると、ここにいて幸せだ、といつも答えてくれるのがうれしい」などのお言葉をたくさんいただきました。手前味噌で恐縮ですが紹介させていただきました。と同時に、「職員数が少ない中での、おむつゼロは大きな負担では?」「ナースコールの対応が遅い」「転倒には気を付けて」など、辛口のご意見も。お褒めの言葉に率直に顔をほころばせ、厳しいご意見には身を引き締める、一喜一憂の2日間とあいなりました。