2014年7月9日水曜日

【№17】一日1500㏄の水分摂取をめざして

春の風に乗って窓から侵入した花びらに心躍らせた日々もつかの間、軒先のアジサイに容赦のない日差しが照りつける季節となってしまいました。熱中症など、ご高齢者にとって心配な日々が続いています。昨年来、飛鳥晴山苑では、11500ccを目安に水分摂取を強化しており、この1年の間に152名平均で990ccから1300cc5月末現在)へと改善が進んできました。食事で摂取する水分に加えて11500cc以上の摂取が、排便のコントロール、歩行機能の改善、覚醒水準の向上に大きな役割を果たすとされていますから、今後もこの試みは続けていかなければなりません。その甲斐あってか、入所以来まったく歩けなかった方が、近くのスーパーまでお買い物。ビデオ映像にはスーパーのカートを歩行器代わりに、スイカの並べられた陳列棚にじっと目を凝らし、積み上げられたサンマを前に同行の職員になにやら語りかけ。暮らしのにおい、季節の移ろいに包まれたひと時となったご様子。歩くっていいね、街っていいね、そんなシーンをもっともっと増やしたいと願っています。