2014年6月5日木曜日

【№16】第三者評価から見えてくるもの

飛鳥晴山苑では毎年度、第三者の評価を受けている。東京都の指導に基づくもので、東京都福祉サービス推進機構により認証されている評価機関(=第三者)が、施設のご入所者・ご家族・職員に聞き取り調査等をおこなって、生活しているうえでの(あるいは仕事をしているうえでの)、満足・不満・良い点・改善点などを整理し、提案し、一般に公開するというもの。25年度の調査報告書によれば、ほとんどの項目で感謝や満足のご意見が寄せられているものの、ご入所者からは「話し相手がほしい」「お風呂に週2回以上入りたい」「職員の力の差が大きい」など、ご家族からは「レクリエーションや外出機会が少ない」「職員の数が少なくて、大変そう」など、切実で耳の痛いご意見も。介護・看護職員の数という点では、当施設は基準の1.6倍配置しているのだが、ご入所者・ご家族のお気持ちはもとより、現場職員の実感としても十分ではないというのがを正直なところだろう。ただ施設管理者の本音としては、これ以上職員数は増やせないという思いが強い。ならばどうする。平均要介護度4.2、平均年齢88歳という現状の中で、外出やレクリエーションの機会を多くし、元気で、楽しく暮らしていただくために、何を追加し、何を削減するのか。日々、その工夫が、問われている。