2015年1月8日木曜日

【№22】柔軟でたくましい介護施設に……

要介護高齢者の排せつ・入浴・食事の介助をし、安心・安全・清潔・快適な暮らしを提供する。これが、私たち介護に携わる職員のもっとも基本的な仕事ということになる。ともすると体力勝負と思われがちだが、そのことの実現のために体力以上に求められていることが、「介護対象者を観察し、傾聴し、共感し、表情を読み取る力」であり、そのうえで「介護をする側にできること、しなければならないことを的確に伝える力」だろう。その意味では介護の仕事は、する側・される側の信頼関係に裏打ちされた双方向的なコミュニケーションそのもののうちにある。であるがゆえに、「気づきが遅れ、共感することに疲れを覚え、こちら側の真意が伝わらない」。そんなコミュニケーションギャップが発生し、時に相互の溝が大きく口をあけることがある。事故であったり、苦情となったり、介護職員が燃え尽きてしまったり……介護現場にはそれぞれの想いが交錯し、毎日、予想外の出来事に満ちている。そんなリスクを正面から受け止め、成長の糧にする柔軟でたくましい介護施設にしてゆくこと、2015年を迎えるにあたってのいましめとしたい。

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